2012年8月9日木曜日

日本の金型技術の低下を憂う

♪Oh ハバネロ♪

昨日の午前中、オフィスで夏休み直前のタルンダ気分がすっ飛んだ。
お客様から、当社製品エコアミド66のゲート切れ不良が発生。
当社の製造履歴をチェックしても、QC結果をチェックしても異常なし。
電話じゃ埒が明かないので、急きょ、長野県上田市へ車で急行。

現場で再現したら、なんとエコアミド66の伸び強度が高過ぎて、ゲートが切れずに延伸。
これがトラブルの原因。
高過ぎる製品性能も考えもの。
残った製品在庫450kgを全量車に詰め込んで東京へUターン。
単純に伸び強度を落とすには、結晶化促進剤を足すだけ。
ゲートスプルーの金型設計をシッカリ遣ってれば起きないトラブルなんだけど、其処は口に出さず。
今日、結晶化促進剤を添加して夕方に再出荷の予定。

やっぱり、金型エンジニアリングから、お客様と取り組まないと、この様な問題は解決しない。
日本の金型技術って高いとか言われてるけど、ホットランナー化とか変にそっちに走りがち。
もっと基礎的な流動バランスや圧力バランスとか、結晶化に伴う保圧の確保とか、素材の特性に合わせた金型エンジニアリングの基礎って、今の日本の金型メーカーに不足しているのが現実。
勿論、全ての金型メーカーがそうじゃないと思うけど。

韓国では、金型設計を担当する金型エンジニアと、24時時間交替で連続作業する彫り屋と呼ばれる金型切削作業者が完全に分担している金型メーカーが多い。(場合によっては別会社)
元々、彼らも昔は日本から学んだと言う古い方達も居るけど、今じゃ優秀な若手が国内で育っている。
当社が利用している社内QC用金型も、今じゃ殆ど韓国製。

マダマダ中国浙江省の金型技術が低いのは否めないけど、彼らもその内立派なレベルに到達するのは時間の問題。

まあ国内金型産業は今じゃ後継者不足もあって斜陽化している現状じゃ、難しいのかも知れないけど、国内製造業の空洞化って、結構、こんなところからも起因しているのかも?

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